大和花蝶詩

清らかに澄み渡る海
未だ眠る貴方を想う

見送った背中は
誠 逞しかった

若き命
大和の名に散らした貴方
最後のその刹那
何を想いながら逝ったのだろう

残された者は計り知れず
私たちは苦しみもがく
遠いあの日を夢に浮かべれば
堪らない想いに満たされてしまう

貴方と歩んだ道が
きらきら星の様に煌きました
優しくて暖かくて
貴方に似ています

今の時代を
貴方と噛み締めたかった
届かぬ願いは
私の持つ最後の執着

涙が出ない日など無かった
追いかけようと思ってた
実感 そして魂は嘆く
貴方への想い褪せる事無く募る

彼岸花 両手に携えて
私はもう老い耄れだけど

待ち続けましょう
この先いつか
再び会い見えるまみえる
その日まで

貴方が愛したこの笑顔
貴方と共にたたえれたなら
溢れて零れて滴った涙
凍らせられる事もきっと
きっと出来ます